今回の淹れ方はマキネッタです。
これは本場イタリアの家庭などで楽しまれている淹れ方で、現地では所有率はかなり高いようです。
大阪でのたこ焼き器のようなものでしょうか(笑)
これはお手軽な直火式エスプレッソメーカになります。
普通のドリップに比べかなり濃く抽出できるのですが、機械ほどの圧力はかけられないので、本格的なエスプレッソは不可能です。
独特のクレマ(泡)が浮くこともありません。
ですが濃厚なコクは再現でき、使う価値はじゅうぶんにあります。
機械のように数万もしませんし、価格の安さも魅力です。
実際に現地ではエスプレッソではなくモカコーヒーと言われています。
では見ていきましょう!
豆はできるだけ深煎りを使い、メッシュは細挽きにします。
この器具は大きさによって淹れられるカップ数が決まっています。
今回は3カップ用なので豆の量は約23~25gです。
挽いたメッシュをバスケットに詰めます。
ダンパーと呼ばれる器具があればいいのですが、ない場合はスプーンの腹などで構いません。
メッシュを平らに押し固めます。
このときに固め方が甘いと味が薄くなり、固めすぎると上手く抽出できません。
固め方によって味わいも変わってくるので、試行錯誤の研究あるのみです。
フラスコに3カップ分の約180mlの熱湯を入れてバスケットをセット。
水からでは時間がかかりすぎるので…
また器具はアルミですので、熱湯を入れたフラスコはタオルやなべつかみを使用して触るようにしましょう!
今回はアルコールランプで焚きましたが、実際にはコンロなどを使って強火で。
後はしばらく待ちましょう。
すると圧力がかかり抽出液が上がってきます。
解説のために蓋を開けていますが、本来は開けないように。
上がりだしたら弱火にして、上がりきったら火をとめます。
ぼこぼこという音が目安です。
焚きすぎるとえぐみなどの元になるので、気をつけてください。
デミタスカップと呼ばれる小さなカップに注いで完成です。
かなり濃いので調味があったほうがいいかもしれません。
器具の手入れは水洗いのみで珈琲の油分を器具に残したままにするのが普通です。
特に新品のうちは金属臭などがすることもあるので。
淹れるたびに油分や香りが器具に馴染み、独特の味わいが出るように育てるのが現地流です。
リセットするなら洗剤でしっかり洗いましょう!
左が2カップ用、右が3カップ用です。
目次
1.豆
|-焙煎度合い
|-豆のグレード
|-豆の保存
2.挽き方とメッシュ
|-コーヒーミルについて
3.淹れ方(器具)
|-ペーパードリップ(ハリオ)
|-ネルドリップ
|-フレンチプレス
|-サイフォン
|-マキネッタ-現在のページ
4.水と調味
|-砂糖
|-ミルク