今回はテキーラですが、他の三つに比べてマニアックな気がします。
メキシコの地酒で、特定地域でしか作っていません。
またもっともクセが強く、飲めない人も多いのではないでしょうか。
そんなテキーラですが、誕生には面白い逸話が残っています。
そしてテキーラも無色透明だけではないんですねぇ…
それでは見ていきましょう!
1.歴史
テキーラの歴史ですが、メキシコのハリスコ州のテキーラ村では山火事によってテキーラが誕生した。
という伝説があります。
内容は、18世紀の中期にテキーラ村の近くで大規模な山火事が発生。
鎮火後に山へ行くといい香りがしたようで、発生源である焼けた竜舌蘭をつぶすと甘い汁が出てきたのでこれを発酵、蒸留したというものです。
とはいえ眉唾物ですね(苦笑)
もともとメキシコには3世紀ごろから竜舌蘭の絞り汁を醸造したお酒があり、16世紀にはスペインから入った蒸留技術でそれを蒸留したメスカルというお酒があったという製造記録が残っています。
18世紀に入ると植物学者が最適な原料を選定し、その品種名がアガベ・アスール・テキラーナといい、テキーラ村で生産されたメスカルが一番品質がよかったのです。
そのためテキーラと呼ばれるようになり、1968年のメキシコオリンピックで一気に名前が知れ渡ります。
また、カクテルブームとともにテキーラベースのマルガリータが大ヒットし、世界中に知れ渡ったのです。
ちなみに現在でもメスカルはメキシコの各地で生産されています。
2.原料と製法
テキーラの原料は現地に自生しているヒガンバナ科の竜舌蘭です。
その200を超える種類の中でアガベ・アスール・テキラーナ、通称ブルーアガベという品種のみが使われます。
産地はハリスコ州の他5州限定で、ハリスコ州がシェア99%となっています。
かなり大きく2m近くにもなる大型植物で、これの球根部分のデンプンを使って造られます。
アガベ100%にするとひとつの球根からテキーラは5~6本程度しか造れません。
育成には7~8年かかるそうですので…高価なのもわかりますね(苦笑)
まず葉を落とし中心の球根部を半分に割って釜で蒸し焼きにします。
これを粉砕、圧搾して絞り汁を取り出しタンクで数日かけて発酵させていくんです。
ここから単式蒸留器で2回蒸留されて完成となり、加水などの調整を経て出荷されます。
ブルーアガベを最低でも51%以上使わないとテキーラとは名乗れず、100%のものをピュアテキーラと呼びます。
また産地も厳しく制限されていて、ハリスコ州とその他の僅かな蒸留所のみで、同じ製法でも指定地外での生産ではテキーラを名乗れません。
熟成をしない、もしくは2ヶ月未満のものをブランコといい、無色透明でちまたでよく飲まれているのはこれです。
最もテキーラの特徴が出ていて、クセも強いです。
テキーラらしさを味わうならブランコです。
オーク樽で二ヶ月以上の熟成をさせるとレポサドとなり、少しクセもまろやかになり僅かに樽香を感じられたりします。
カラーもゴールドとなり、このクラスからはじっくり飲むのがいいかもしれません。
一年以上の熟成となるとアネホと呼ばれ、テキーラの中でも高級なものになります。
強いクセはなりを潜め、樽香もしっかりと出てはなやかな味わいになりつつも、落ち着いた飲み口を味わえます。
3.所有テキーラ
現在我が家にあるテキーラは次のとおりです。
ブランコ
レポサド
目次
1.お酒の定義、度数、プルーフ
2.醸造酒
3.蒸留酒
|-ジン
|-ウォッカ
|-ラム
|-テキーラ
|-ブランデー
|-ウイスキー
4.混成酒
|-ハーブ系
|-フルーツ系
|-ナッツ系