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酒と物欲の日々 -Days of alcohol and greed-

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新世界より

読み終わりました!
貴志祐介氏の新世界より!
トータルで約1500ページ!
二日間で一気読みです(笑)

解説では一気通読娯楽作とありました。
そうでしょうか?
ネタバレだらけになってしまいますが…

舞台は1000年後の日本で、自然豊かな神栖66町。
周囲を注連縄で囲われ、外からの穢れの流入のない平和な村です。

人類は念動力・サイコキネシスを得ていて、その村の12歳の少女が主人公です。
注連縄より外には出てはいけないというルールがあり、仲良し五人組は案の定外へ(苦笑)
そこで先史文明と外界の生態系を知ることとなります。
そこからが本番で、物語が大きく動くのですが…

読後の感想は人を選ぶ。

十代前半という主人公の若さ、異性愛はもちろん同性愛やフリーセックスといった概念。
複数の宗教的要素と神の在り方など。
圧倒的なまでにリアルな侮蔑・差別・殺戮・蹂躙。
人によってはタブー視する表現は多いです。

もともと人類の歴史は血にまみれていて、1000年先には今の自分はかけらも残っていません。
そんな宇宙の片隅で100年も生きられない猿が、奪い殺し大地に線を引いているのです。
元々が人間嫌いで、穏やかに絶滅するべきと思っている私には刺さる内容でした。

一つの物語として面白かったとは思いますが、楽しくはありません。
人間の傲慢というものに対しての痛烈な皮肉にもなっていると感じます。
分量的にもかなり重いので確実に読み手を選びますが、興味があればぜひ読んでみてください。

貴志祐介氏の作品は黒い家ではまって読みだしたのですが、殺戮やバイオレンスな表現が上手く、むごたらしさによる嫌悪感をしっかり感じるんです。
平和ボケした日本人は娯楽として楽しむか、人間のそういう側面から目を背けるのどちらかが多いように感じます。

機会があればまた読み返したいと思います!
ちなみに私が購入したのは古本三冊600円でした(苦笑)

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