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酒と物欲の日々 -Days of alcohol and greed-

Category: 映画

ブラック・ホーク・ダウン

最近は仕事は暇にもかかわらずあれやこれやとバタバタして、今日はゆっくり映画を観ます。

2002年公開の実話をもとにした戦争映画、ブラックホークダウンです。

監督:
リドリー・スコット

キャスト:
ジョシュ・ハーネット
ユアン・マクレガー
エリック・バナ
トム・サイズモア
サム・シェパード
ジェイソン・アイザックス
ウィリアム・フィシュナー
オーランド・ブルーム

舞台は1993年の東アフリカに位置するソマリア連邦共和国です。
当時は冷戦の終結とともに1991年より内戦が勃発、国際連合による難民に対しての食糧支援なども独裁政権に阻まれていました。

そして国際世論にも押され、アメリカが単独で政権幹部2人の捕縛を目的として作戦を決行。
約100人を投入し、30分から1時間での作戦終了を自信とともに予定していました。

しかし作戦開始まもなく、民兵によるRPGでの攻撃を受けMH-60という攻撃ヘリコプターであるブラックホークが墜落。
続けざまにもう一機を撃墜されたことにより戦況は一変。

1993年の10月3日から翌10月4日までに繰り広げられたモガディシュの戦闘をリアルに、負傷兵とともに敵地のど真ん中に取り残された兵士たちの想像を絶する戦闘を描きます。

作品冒頭はソマリアの自然などが映し出され、兵士たちも仄かな緊張とともに各々リラックスする場面が続きます。
しかしブラックホークダウンとともにその苛烈な戦闘は、目を覆いたくなるような悲惨さです。

敵は軍事独裁政権を支持する2000人近い民兵です。
立場や教育水準、貧富の差により正義は変わり、不変のものではありません。
先進国から見ればどう考えても悪であっても、彼らには言い分があり軍事衝突は避けられません。
話し合いや和平などは頭になく、自らの言い分を通すために聞かない人間を暴力で支配する。
知識も技術も何もない彼らはそうするしかないのかもしれません。

またこの作品は少年兵の問題や、戦闘中の負傷兵に対する治療やその状況もリアルに描写されるために苦手な人もいるでしょう。

最終的にこの戦いで重要人物捕縛には成功しますが、アメリカ軍の被害は大きく作戦成功とは言えない結果となりました。
15時間をかけ戦死者19名、負傷者73名の被害を出し、ソマリア民兵は約1000人が死亡したと言われています。

これを機にアメリカはソマリアへの軍事介入から撤退をします。

脚色はあれど、完全にノンフィクションなのが恐ろしい…

面白いという評価は少し違うような気はしますが、濃い内容で戦争をありありと表現した今作は高い評価を受けてしかるべきだと思います。

ちなみに2017年の2月現在でも無政府状態が続いた影響もあり、暫定政権発足後も情勢は安定せず治安も悪いですね。
イスラム法を導入していて9歳程度で婚姻が認められ、女性はブラジャー着用で公開むち打ちなど人権レベルも低い国です。

人口の40%を超える320万の人々が支援なしでは生活できず、140万が国内避難民、59万人が難民として国外へ出ている状況。
近海では海賊行為が多発、絶対に近寄ってはいけない国の一つでしょう。

治安ワーストランキング、世界汚職国家ランキング、失敗国家ランキングで毎年1位から2位を突っ走るという…
ラクダ飼育世界一でもあり、アフリカではトップの通信大国でもあります。
インターネットインフラも整備され、通信面では優れた国のようですね。

話がそれましたが、現在日本でも軍事活動において様々な話し合いが行われています。
それについての私の個人的な見解は控えさせていただきますが、戦争だけは絶対にダメだとこの作品をみて強く感じた事だけを記しておきます。

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